小田原に行ったら、ぜひお土産に買って帰りたいお菓子があります。それは、『ういろう』です。ういろうと聞くと、京都や名古屋などの有名なお菓子を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、小田原のういろうは、他の地域とは一味違います。なぜなら、小田原のういろうは、ただのお菓子ではなく、薬でもあるからです。
そう、小田原のういろうには、菓子と薬の2種類があります。菓子のういろうは、米粉のもっちりした食感と上品な甘味の蒸し菓子で、室町時代に国賓をもてなすために外郎家が考案したと言われています。
一方、薬のういろうは、『透頂香』と呼ばれる漢方薬で、頭痛や風邪、胃腸炎などに効果があるとされています。この透頂香の製法は一子相伝で現在まで守られており純粋に『小田原でしか買えない』名物です。
では、この小田原のういろうはどこで買えるのでしょうか?また、値段や通販の方法はあるのでしょうか?この記事では、小田原のういろうについて地元である小田原人が詳しくご紹介させていただきます。
小田原でしか買えない!『ういろうの薬』その理由を深堀してみた
小田原のういろうとは?歴史や由来を知ろう
小田原のういろうは、室町時代から続く歴史ある漢方薬です。その起源は、中国から帰化した外郎家という家系にあります。外郎家は、大陸由来の医薬が朝廷に重宝されており、戦国時代には北条早雲から招かれて小田原に移住しました。外郎家は、小田原城下で漢方薬を作り始めましたが、その中でも特に有名なのが『透頂香』という薬です。透頂香は、外郎家が中国から持ち帰った秘伝の製法で作られており、一子相伝で現在まで守られています。
透頂香は、約30種類もの生薬を配合した粉末状の薬であり、風邪や頭痛、胃腸炎などに効果があるとされています。また、透頂香は体内に溜まった毒素を排出する働きもあり、美容や健康にも良いと言われています。透頂香は仁丹と同じような匂いがしますが、味は苦くなく飲みやすいです。
一方、お菓子としてのういろうは、室町時代に国賓をもてなすために外郎家が考案したものです。米粉と水飴を混ぜて蒸し上げたもっちりした食感と上品な甘味の蒸し菓子であり、色や味は季節や地域によって異なります。小田原のういろうは、白、黒、茶、緑の4色が基本であり、白は白あん、黒は黒糖、茶はきなこ、緑は抹茶の味がします。また、週末限定で桜や柚子などの特別な味のういろうも販売されています。
小田原のういろうを売っているお店は?
小田原の菓子のういろうを売っているお店は、駅中の売店や駅ビルのラスカでも購入可能ですが、小田原でしか買えない薬のういろうは全国で一軒のみ『株式会社 ういろう』本店になります。
このお店は小田原市本町にあり、駅から徒歩約10分ほどの場所にあります。お城をイメージした建物にある店舗で、中に入ると左手奥に薬局、真ん中から右手にかけてが菓子のういろうが並んでいます。
このお店では、菓子と薬の2種類のういろうを販売していますが、特に注目すべきは薬の方です。なぜなら、この薬の方は通販でも買えず、このお店でしか手に入らないからです。駅前にも同じ名前の薬局がありますが、そこでは透頂香(薬の方)は売っていません。透頂香を購入する場合は必ず本店に行く必要があります。
菓子の小田原ういろうとはどんな味?
小田原の菓子の方のういろうは、米粉と砂糖を水で練り上げて蒸したものです。色や味付けは様々で、抹茶や桜など季節や地域に合わせたものもあります。食感はもっちりとしていますが、口溶けはさっぱりしています。上品な甘さと香りが特徴です。
この菓子の方のういろうは、室町時代に外郎家が考案したと言われています。外郎家とは、中国から帰化した医者の家系で、大陸由来の医薬が朝廷に重宝されていました。戦国時代には、北条早雲から招かれて小田原に移住しました。その際に、国賓をもてなすために菓子のういろうを作ったという伝説があります。
今回実食した季節限定の『杏仁ういろう』は杏の味がして食べやすく、身体に優しいお菓子に仕上がっています。ゆっくりお茶を飲みながら食べるのがベストですね。
薬の小田原ういろうはどんな効能がある?
小田原の薬の方のういろうは、『透頂香』と呼ばれる漢方薬です。この薬は、約30種類の生薬を配合して作られています。その中には、妙香散という珍しい生薬も含まれています。妙香散は、香りがよく、気を補い血を活性化する効果があるとされています。
透頂香の効能は、頭痛や風邪、胃腸炎などに効果があるとされています。また、精神安定や疲労回復にも役立つと言われています。透頂香は、仁丹のような形をしており、水で一気に飲むのが良いとされています。ただし、副作用として眠気や吐き気が出ることもあるので、注意が必要のようです。
小田原のういろうの食べ方や飲み方を知ろう
お菓子のういろうは、焼くと表面がパリッとして中がふわとろになり、フレンチトーストのような食感になります。厚めにスライスしたういろうを油を引いて温めたフライパンで両面こんがりと焼くだけで、簡単にアレンジできます。バターやジャムを乗せても美味しいです。
薬のういろうは、水かぬるま湯で一気に飲む(10粒~20粒)か、舌下に含んで溶かすかのどちらかです。服用するタイミングは、朝晩や食前食後などは特に決まっていませんが、体調や症状に合わせて選ぶと良いでしょう。詳しくは販売している薬剤師さんに問い合わせください。
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小田原でしか買えない!『ういろうの薬』値段や通販、消費期限は?
小田原のういろうの菓子は味やサイズによって値段が違う
小田原の菓子の方のういろうは、1本(1000円弱)です。味やサイズによって値段が異なります。消費期限は約7日から10日ほどです。冷蔵庫で保存すると長持ちします。
小田原のういろうの薬は容量によって値段が違う
小田原の薬の方のういろうは、1箱(1650円から10000円)ほどです。消費期限は約3年は大丈夫だそうです。直射日光や高温多湿を避けて保存すると良いです。
小田原のういろうは通販で買える?
小田原の菓子のういろうは、Amazonで買えます。なお、楽天市場やヤフーショッピングなどでは現在のところ見当たらないです。現状では『株式会社 ういろう』へ電話注文で現金書留で購入するか、Amazonから購入になるようです。
『株式会社ういろう』のホームページはこちらです。
しかし、小田原の薬の方のういろうは、通販では買えません。『株式会社 ういろう』本店では、薬事法に基づき通信販売を行っていないと明記しています。また、他のサイトでも見つからず、全国で唯一『株式会社ういろう小田原本店』のみでの販売になります。
また、透頂香を購入する場合は必ず本店に行く必要があることと、1人の購入箱数もその日によって前後します。私が訪ねた日は1人3箱まででした。
遠方からお客さんが続々きていて、買いだめをしていましたよ。
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まとめ:小田原でしか買えない!『ういろうの薬』値段や通販は?
小田原でしか買えない名物『ういろうの薬』『透頂香』についてご紹介しました。歴史ある漢方薬で、様々な症状に効果があるとされています。店頭販売のみで通販では買えません。小田原市本町にある『株式会社ういろう』本店でしか手に入りません。(菓子のういろうはAmazonで購入できます)
小田原に行った際は、ぜひお土産として購入してみてください。また、自分や家族の健康管理としても活用してみてください。ただし、副作用や注意点もありますので、使用する前には必ず確認してください。
この記事は小田原の『ういろうの薬』について、その歴史や成分、効能などを詳しくご紹介させていただきました。小田原の名物としても知られている『ういろうの薬』は、菓子だけでなく、本来は漢方薬としても使われるのが過去の歴史からわかると思います。小田原に行く予定がある方や、興味がある方はぜひ参考にしてください。小田原の『ういろうの薬』で、健康と美味しさを両方味わってみませんか?
最後に小田原人より一言、是非とも歴史と文化の観光地『小田原』を今後ともよろしくお願い申し上げます。